2008年2月28日木曜日

美術37  同異空間の存在

小雨が降る夜の池袋
色とりどりの傘が行きかうなか、
汚れきった服をまとった右足のない浮浪者の男が
傘をさざずに、前方を見ずに、首を折れ曲がるほど下にたらして、左足だけでチョコチョコと
小さく小さく進む。
彼は何かをつぶやいている。
若くきれいな娘たちが彼の傍らをはずむように過ぎていく。
大通りには多くの車が往来している。

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